あなたは利用される
私はこれを躊躇わずにクリックすることができるし、必要だと思ってこのリンクを貼った。
もしかしたら、あなたは不思議に思うかもしれない。
これはどういうことだろうかと。
こういう書き方をしてしまうとクリックされないかもしれない。
それはそれで良いと思う。
良く分かっている人は、上の部分を見るだけでなるほどね、と思うだろう。
なるほどね、と思わない人は、よく気をつけたほうがいい。
それはなぜか。
↓
私の書いたクリック募金の記事をみて、
私がなんとなく善良そうな人だと思って、
それで躊躇わずクリックしちゃうようであったら、
それは頭が残念である。
カーソルを置けば分かるが、上はある本のamazonへのリンクだ。
というか、どこへのリンクが貼ってあるのかチェックしてから開くのが、ネットを使う人の常識である。
うっかりクリックしちゃうとか、なんて危機感がないんだろうと思う。
まぁ私もなんとなく良さそうだと思ったサイトのリンクは適当に踏んじゃうが。
こういう手口をどこかで見聞きしているはずである。
なにかというとオレオレ詐欺とか振り込め詐欺とかお母さん助けて詐欺とかなんかそういうやつである。
「ちょっと違うんじゃないか?」と思うかもしれないが、
人の気持ちを動かして自分(騙す側)の意図通りの行動をとらせるという意味では同じだ。
システム側でなんとかセキュリティを向上させたとしても、
コンピュータ側で防ぐのが難しいのが、「ソーシャルハッキング」だ。
コンピュータウイルスやスパイウェアなどを用いない(つまりコンピュータ本体に被害を加えない方法)で、パスワードを入手し不正に侵入(クラッキング)するのが目的。この意味で使用される場合はソーシャルハッキング(ソーシャルハック)、ソーシャルクラッキングとも言う。
今、上のをWikipediaで検索したら、「ソーシャルエンジニアリング」というのが上位概念らしい。
ソーシャル・エンジニアリングとは、人間の心理的な隙や、行動のミスにつけ込んで個人が持つ秘密情報を入手する方法のこと。ソーシャル・ワークとも呼称される。[要出典]あるいはプライベートな集団や政府といった大規模な集団における、大衆の姿勢や社会的なふるまいの影響への働きかけを研究する学問である(Social engineering : 社会工学)。
なお、今日[いつ?]喧しいフィッシングやスキミングは、行為自体はコンピュータ内で閉じているが、人間心理的な隙をついている点では同様である。
コンピュータで防ぐのが難しいのに、「ヒューマンエラー」というのもある。
ヒューマンエラー
ヒューマンエラー (英: human error) とは、人為的過誤や失敗 (ミス) のこと。 JIS Z8115:2000[1]では、「意図しない結果を生じる人間の行為」と規定する。
直接的には、設備・機械の操作や乗り物の操縦において、不本意な結果 (事故や災害など) を生み出しうる行為や、不本意な結果を防ぐことに失敗することである。その場合、「人災」と呼ばれることもある。安全工学や人間工学においては、事故原因となる作業員や操縦者の故意・過失を指している。
最近では、直接の操作者・操縦者はもちろんのこと、チーム全体、そして管理職の意識も含めてヒューマンエラー防止の対象と考えるようになってきた[2]。 なお、機械設計者・製作者の過誤 (ミス) は、通常ヒューマンエラーに含まないが、これらも、ヒューマンエラーを引き起こす原因にはなりうる。
原理[編集]
人間の注意力には限界があり、どんなに注意深い慎重な人であっても、疲労や錯覚などでヒューマンエラーを起こす場合がある。
様々な職種において、経験を重ねたベテランやルーチンワークでも起こりえる事である。経験で学んだ事により、スムーズに業務を全うする為に、業務に支障をきたさない範囲での基本的な確認・操作を省略し、積み重ねてきた事により「問題ない」という自己確信 (思い込み) が生じる。そのような状態下で、確認・操作を怠ったまま業務を進行させると、非常時に結びついた場合、重大な問題・被害に発展する可能性がある。
対策[編集]
対策とは言え、人間である以上必ず失敗 (エラー) は起こりうる、人間に任せる完璧な対応策はないといった観点に基づいた対策を講じる必要がある。
身近でどのような場面でこれを見られるかというと、病院なんかはどうだろうか。
医療ミスを防ぐために、最近は患者の手首にバーコードを巻いてもらって、それで投薬だの点滴だのを管理している。
ミスをしないように十分に注意を払うとかそいういう精神論とか根性論よりよっぽど役に立つ。
あるいは入力の時に、「半角カナ」を入力させないように、その項目では半角カナを入力すると注意が出たり、そもそも入力できなかったり、あるいは強制的に全角カナで入力させるようになってるとかそういうのなら、実際に経験があるだろう。
住所入力で郵便番号から検索から自動入力できるようになっていたり、都道府県入力がプルダウンになっていたりするのも、親切だけではなく、そういうミスを防ぐものである。
メールアドレスの入力が二回になっていて、下の方の欄にコピペが効かないようになってたり、入力補助がでなかったりするのもそうだ。
上に挙げた例は、コンピュータでは防ぎきれないものであり、我々が注意しなければならない。
振り込め詐欺もソーシャルハッキングに近いと思う。
口座番号と暗証番号を聞き出してお金を引き出すのと、それを知ってる人間に金を金を引き出させてお金を受け取るのも、誰がやるのかが違うだけで、結果は悪意を持った人間が、騙せる誰かをマインドハッキングして金を得ているので、同じことである。
高齢者に優しく近づいて熱心に話を聴いてやって、法外な値段の何かを売りつけるというのはどうだろう。
同じことだろうか?
売りつける何かの原価がものすごい安かったりしても、その熱心に話を聴いてくれたということが「付加価値である」とするならば、果たしてそれは本当に悪徳商法なのであろうか?
本当に優しくしてもらって、しょっちゅう来ては健康に気遣ってくれて、気が済むまで話を聞いてくれて喜んだ高齢者は、「その子はそんな悪い子じゃない」と擁護するかもしれない。
その気持ちはどうだろうか?
ていうか、そんなに優しさに飢えさせた周りの人間がとやかく言えるのか?
「自分らにその分の金をまわしてくれたら優しくしてやったのに」と言われたら、どんな気持ちになるだろうか?
「騙した」と言われる方が苦学生で、どうしても金を稼がなければならない人だったりしちゃったら、上のようなことを言ってくる人と比べてどういう印象になるだろうか?
マインドハッキングなんて悪そうな印象を与えようとして書いたが、人の心を動かして自分の意のままに行動させちゃおうとか思想を植えつけようとかこういう印象を持たせようとか、そういうことは公然とビジネス書に書かれている。
マーケティングの本はどうだろうか。
いかに買わせるかということが研究されている。
スピーチやプレゼンの本はどうか。
人にどう納得させるか、その方法が書かれている。
よい印象を持たせる方法が書かれている。
人を動かす方法という意味では同じ。
それを善に利用するか、悪に利用するかという違いである。
最初のリンクであげたカーネギーの「人を動かす」は名著である。
わかりやすくまとめられているからだ。
たぶん多くの「ビジネス書を書いている人たち」は、これを読んでいる。
それ以前については知らないので適当に書いてるが。
私はこの「人を動かす」という本を高校生のときに学校の図書館で読んだ。
古臭い表紙の古い本で、誰の注目も集めていなさそうな本で、
カーネギーの名前も知らなかった。
ただ、「人を動かす」というタイトルに引かれて読んだ。
読んだことがない人は読んだほうがいい。
そしてこの技術を全力で悪い方向に使うことを想像してみてほしい。
この技術を超絶的に高められたら、何ができるか?
教祖様とかになってみる?
そしてもし、こんなことを書かれて、ここのリンクから本を買ったら、あなたは私の「アフェリエイトで稼げたらラッキー」という思惑にまんまと嵌められたということである。
そう言われると、「ここのリンクからなんて買わない」と思うかもしれない。
それでも、私の「私が面白いと思った本をたくさんの人が読めばいいのに」という思惑には嵌められている。
こう書かれると、意地でも読むもんか、という人も出てくるかもしれないが、そういう人は独自の理論で人を動かしたり、またそれに騙されないようにという方法論を産み出してくれて世界が面白くなるからそれでいい。
つまり私が面白い。
先の記事のクリック募金をした人も、私が「自分で金を払わずに、人の時間を利用して募金させた」ということになる。
悪意を持って解釈してほしい。
そしてリンクをつい踏んじゃった人は気をつけたほうがいい。
クリック募金でも詐欺に近づく行為はできる。
どういうことかというと、それっぽいサイトを作って、あるいは本当にクリック募金活動をしてもいいが、クリックさせる。
そうすると、善意あふれる騙されやすい人のリストが手に入るということだ。
メールアドレス登録を求められたりしなかったか?
本当の善意あふれるクリック募金サイトを集めたまとめの中に、それが紛れ込んでいたらどうか。
本当にあなたは見抜けるのか。
警戒して欲しい。
ここまで読んで、なおかつクリック募金もできない人は臆病である。
「しない善www」とかオマエラの※がつく。
クリックすると「偽善者www1円寄付するくらいなら働け」と嘲笑される。
「むしろその電力が無駄」とまで罵られる。
1億円くらい寄付したら「これは尊敬せざるを得ない」とちょっと見直してもらえるがすぐに忘れられる。
むしろそんなことがバレたら「売名行為乙」とバカッターで呟かれる。
そこで私が颯爽と登場して道端で拾った1円玉をコンビニの募金箱に入れる。
そうすると何とか物横領とか何かわかんないけど、1円玉のせいで逮捕される。
なんやかんやあって60歳くらいになって徐に自伝を書き始め、その行為を振り返って300ページくらい書いて自費出版する。
その時代になってもなぜか紙で出版するので、その為に木が伐採される。
木が伐採されて砂漠化が進み食糧難に陥り地球が温暖化して人類が滅ぶ。
つまりオマエラのせいで地球がヤバい。
まぁ私も見抜けないし、適当にクリックしたりメアド入力したりするけど。
あとカーネギーの本は面白いので、他の本も絶対読んだほうがいい。
絶対読んだ方がいいけど、「名言集」は読んだことがない。
ちなみに言うと「話し方入門」も読んだことがない。
「人を動かす」は高校生の時に読んだあとに、大人になってから買ってもう一度読んだ。
「道は開ける」も買って読んだ。
すごくいい本である。
でもブックオフで売ったので今は手元にない。
ビジネス書とか自己啓発の本は、数年前に図書館の棚ひとつ分は読んだので、今のところはもうお腹一杯である。
で、ここからの発展系みたいな本が山ほどあったので、色々読む前にこれを読んだ方がいいというわけだ。
どの方向の発展系の本に惹かれるだろうか。
もし気になる本を全部買って本棚に納めたとしたら、その本棚はあなたが誰に騙されていると思っていて、どう見せかけたいかを、あなたに見せ付けることになるだろう。