本を読む子に育てる方法 ハリーポッターを利用してみる

読書が好きな子に育てたい。

多くの親が望むことである。

 

本を読める子に育てる方法を書きたいと思う。

 

1.下に紹介する、本とCDを購入する。

2.枕元に本を積む。

3.寝かしつけの時などに、10~20分程度CDを聴かせる。

 

年齢は特に問わない。

とりあえずこの方法を就学前から試した子は、小学2年生でハリーポッターを読破しているので、テレビなどを見られる年齢から小学生くらいまでは有効なのではないかと思う。

 

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CD:「ハリー・ポッターと賢者の石」と「ハリーポッターと秘密の部屋」

オーディオブック「ハリー・ポッターと賢者の石」 (<CD>))

オーディオブック第二巻「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 (<CD>)

※画像とテキストはそれぞれ別のリンク。市場にあまりないのかな?

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本:ハリー・ポッターシリーズ全巻セット

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なんだ、ハリーポッターか、と思ったかもしれない。

え?絵本じゃないの?と思ったかもしれない。

何より、「高い!」と思ったと思う。

 

・・・

 

なぜハリーポッターか。

おもしろいからである。

そして朗読CDがあるからだ。

 

おもしろさの評価基準は「ひとそれぞれ」である。

しかしこの本は、ベストセラーとなり、映画にもなっていて、日本でそのタイトルを知らない人の方が少ないのではないかと思われるほど有名である。

ということで「かなり多くの人がおもしろいと思った」ことは事実なので、ここではおもしろい、と断言することにした。

[『ハリー・ポッター』シリーズは、世界各国で刊行されており、2008年時点で67言語に翻訳され、世界合計4億部(うち第1作が1億部)のベストセラーとなっている。珍しいところでは、ラテン語古代ギリシア語など、日常で使われることのない言語にも訳されている。(Wikipedia)]

 

もっと重要なのは、朗読のCDがあることだ。

 

オーディオブックと呼ばれる「聴く本」である。

「アメリカでは、移動の際に乗用車を使用することが多く、CDやカセット等の持ち運びが容易であったため、早期から大きな市場が確立した(Wikipedia)」そうで、今でも結構な量が出版されているらしい。

日本では「新潮カセットブック」が有名で結構な量が出ていたはずだが、「新潮CD」のラインナップを見ると、日本ではイマイチ受けが悪いのかなと思わざるを得ない。

しかしながら自己啓発本の方々が「いつでも”ながら読書(○○しながら本を読む)”ができる」として需要が高まったこともあり、オーディオブック配信サービス - FeBe(フィービー)など専門に配信するところも出てきた。

 

子ども向けのものはどうかというと、実は「童話」は結構ある。

なぜかというと、「青空文庫」があるからだ。

「童話 朗読」で検索すると、Podcastやらアプリやら色々あるのでそちらも試してみるとよい。

著作権切れの期間の都合上、童話以外の青空文庫の本はどうしても言葉遣いが古いが、小説などもあるにはある。

 

だが大人も子どもも両方楽しめるオーディオブックとなると、かなり/相当限定されてくる。

なのでこの「ハリーポッター」が ナンバーワンでオンリーワンな選択肢となるのである。

 

・・・

 

ではなぜオーディオブックかというと、いくつか理由がある。

ひとつは「文字が読めなくても読める(というか聴ける)」からである。

小学生くらいの子どもに本をプレゼントする時に困るのが、どれくらい漢字が使われていて、どこまでルビがふってあるのが良いかわからない、だったりする。

例えば「柄杓を持った」だと、「**を*った」あるいは「**を持った」だが、「レードルをもった」と耳で聞けば、レードルの意味がわからなくても、目で見る「**」よりも入ってきやすい。

また逆に、「ひしゃくをもった」だと大人が読みにくい。

ぜんぶひらがなでもじだけのほんをよむのはくつうではありませんか?

(総ルビも煩いといえば煩いのだが、それはおいておく)

 

次に、「聴くだけ」だからである。

再生すれば、あとは放っておけばいい。

ページをめくり続けるような積極性がいらない。

寝かしつけが必要な年齢なら、寝かしつけの時間に聴くのがいい。

部屋を暗くして、腹でも撫でてやりながらちょっと聴く。

そう、暗くして目をつぶったまま、だ。

別に真剣に聴くことを強制する必要はない。

始まる前に「ハリーっていう男の子が魔法を使うお話だよ」程度の説明をすればよい。

おもしろければ聴くし、つまらなければ寝る。

おもしろくても、真っ暗な中、作業(遊び)をせずにいれば、そのうち寝る。

親としてもどうせ、寝るまで付き合ってじっとしている時間である。

暇つぶしになる。

すごく怖がりな子の場合、「暗い+男の人の声+魔法=わけのわからないもの」がイヤかもしれないので、車で移動する時の方がよいかも知れない。

 

もうちょっと年齢が上なら、寝付くまでにちょっと聴かせる。

部屋を暗くして「洗濯物畳んでくるからちょっと聴いといて」と放っておき、戻ってきた時にとめればよい。

寝かしつけ担当の配偶者がいるなら、さも重大な役割であるかのようにお願いしておけばいい。

「そのまま寝ちゃっていいから」としておけば、相手も気楽だろう。

 

また「朗読=活字をそのまま読み上げたもの」なので、音を聴きながら、文字を目で追うことができる。

これで読みと音が一致する。

まだ習っていない文字を「これなんて読むの」と言われるのから開放される。

 

本を読むのがダルい親なら、一緒に聴けば話を知ることができる。

本であれば一緒に過ごす時間の少ない親でもハリー・ポッターの文庫本を読んで同じ物語を共有できる。

通勤時にiPodで、文庫本で読める。

後ほど述べるが、他の家族は映画 からの参入でもいい。

物語について家族で話をすることによって、より語彙が定着していくし、物語の理解度も知ることができる。 

 

最後に、「画像や映像」ではなく「言葉」(しかも会話のみではない)で表現される物語に親しめる。

「本を読める子」のハードルは、「ゼロから絵本に親しむようになるまで」、よりも「絵本から活字のみの本へ移行する」の方が高いと、私は考えている。

絵本の読み聞かせ、または図鑑でもいいが、そういうものをたいていの子は好む。

しかしその先にあるのは、同じく「絵」と「文字」の組み合わせである「漫画」、「映像」と「会話」の組み合わせである、いわゆる「テレビ」という言葉でくくられる色々なもの(アニメや映画、ドラマなど)が多い。

そこに何か壁があるらしい。

 

 そういえば、「漫画」も「テレビ」も素晴らしいし、コンテンツとしても十分なのに、なぜか「本」を読ませたがる親が多い。

活字を読んでいないと死んでしまいますみたいな人間に言わせれば、気が付いたら読んでいたものなので、親にそれを後押しされる(本なら財布の紐がゆるかったとか)ことはあったにせよ、強制されて読まされる読書のスパルタ教育はなんか悲しいと思う。

読書が強制されるのは、学校だけでいい。

国語の教科書が配布されたら数日でとりあえず一通り読むような人でも、読めない本はある。(これについても後述する)

 

 

ちょっと余談になるが…

この視覚・聴覚を使った物語の表現方法というのは色々ある。

例えば「会話」だけで、しかも「活字」だけで成立している本(ト書きのない脚本のようなもの)もあったはずだ(が、残念ながら作品名が思い出せない)。

「会話」の無い物語は、独白系か?

登場人物が一人しかいなければ、「A氏はあーして、こーして、こうなった」(星新一 風だ)という三人称もあり得る。

全部「あなたは」の二人称だけの物語を想像してみたが、ちょっとストーカーっぽくてぞっとした。

いや、むしろ語りかけられている感じか。

どっちにしろ一方通行な感じがする。

上から目線で、かつ文学でなければ自己啓発本っぽい。

「会話」だけで成立する「活字ではない言葉=声」の物語としては、「ラジオドラマ」「CDドラマ」がある。

「映像」だけなら、サイレント映画がそうかもしれない。

視覚映像に音がついた物語は映画や演劇で、会話を全部歌えばオペラになるし、部分だけ歌と踊りにしたらミュージカルになる。(「」が面倒になってきたので適当に省略)

視覚映像で動かないのは「写真」や「絵画」になる。

面白いことに絵画も読み解くと表現される

 

触覚を使った物語は点字で表現されている。

 

表現は色々あって面白い。

 

さて、ハリーポッターに戻る。

 子どもが小さい場合、ハリーに夢中にさせるにはこんなのが有効だと思う。

ハリーポッター ハリーポッター光る魔法の杖

ハリーポッター ハリーポッター光る魔法の杖

 

想像力を活かす為に(あるいは興味を長引かせる為に)、読み終わるまで映画を先に見るのは控えるべきだが、こういう小道具はぜひ活用して欲しい。

 

ここまで書いて挫折したので、続きはまた後ほど。